欅(欅)のボウル
欅(ケヤキ)のボウル ― 古名「槻(つき)」をたどる
径25cm・高さ5.7cm
日本を代表する広葉樹のひとつ、欅(けやき)。
古くは「槻(つき)」と呼ばれ、万葉集にもその名が残されています。大きく育ち、長い年月を生きる欅は、古くから神聖な木としても大切にされてきました。
飛鳥の法興寺(飛鳥寺)の槻の木の下では、『日本書紀』に記される重要な出来事が行われ、万葉集には槻を詠んだ歌も残されています。
「泊瀬の 斎槻が下に 我が隠せる 妻」
「斎槻(ゆつき)」とは、神聖な槻を意味します。
人々が集い、言葉を交わし、歌を詠んだ木。その長い歴史を持つ欅を、径25cmという大きな一枚から、日々の食卓で使っていただける一つのボウルに仕立てました。
欅という木
欅は本州から九州にかけて広く自生し、古くから社寺建築、家具、和太鼓、器など、さまざまなものに使われてきました。
硬さと粘りを併せ持ち、丈夫でありながら、磨くことで美しい艶が生まれることが欅の大きな魅力です。
京都でも身近な木のひとつで、祇園祭の山鉾に使われる木材としても知られています。
木肌は、心材が赤みを帯びた黄褐色から茶褐色、辺材は淡い黄白色。木目には欅特有の力強さがあり、一本ごとに異なる表情を見せます。
槻から、一つの器へ
古く「槻」と呼ばれた欅は、人々が集まり、言葉を交わし、歌を詠んだ木でもありました。
その欅が、今度は食卓を囲む器になります。
かつて槻の木の下で人々が集ったように、このボウルもまた、盛り鉢として、果物や野菜を盛る器として、日々の暮らしの中心に寄り添えればと思っています。
長い年月を生きてきた木を、今度はあなたの食卓の時間の中へ。
木目を眺め、手触りを楽しみながら、長く使っていただける一つです。
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