二十数年前に手に入れた折り畳みの椅子は進駐軍が使っていたということしか、知らなかったが、進駐軍のことを調べていた時に買った「進駐軍住宅の記録 上・下」にこの椅子のことが載っていました。本には「カード用折り畳み椅子」(上p.53)とあり、靴を履いて座る設計となっている、とありました。どうりで少し高い。別の調べでは、秋岡芳夫デザイン、飛騨産業とマルニ木工による製造で、「カードチェア」と呼ばれていたそうです。
1946年、現在の東京代々木公園一帯に建設された「デペンダントハウス」(扶養家族住宅)は、現在の日本の家屋とそっくりです。というよりは、73年前に建てられたDHがその後の日本人の家屋や家具の原点だったと知り、衝撃を受けました。マルニ木工は、DH家具の大量発注によって、戦後いち早く立ち直れたとHPで書いています。
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