アグリコラの「デ・レ・メタリカ」De re metallicaは16世紀に書かれた鉱山学の書物です。この時代は機械や道具のほとんどが木で作られており、その挿し絵がふんだんに載せられていますので、木工の参考になります。
あるページに木槌=マレットを使って工作をしている場面がありました。このマレットは、頭が大きくて振り下ろした時、鑿に直角に当たるよう頭に角度がついています。
また、二本の角材が載せられている馬の脚は蟻接ぎで、作業台にしっかりと取 り付けられています。接ぎの名称は、stopped sliding dovetail、日本語では、「矩折れ 蟻形仕掛け継ぎ」。英語圏の木工では、台形の形を鳩の尾(dovetail)に見立てて表現します。
様々なマレット
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