このスツールは、座板、幕板、貫を使った最も基本的なタイプのスツールです。2×2材の脚に1×2材の貫を周囲に渡し、コーススレッドで接合しています。ちょうど背のない椅子といった格好です。長さ164mmと334mmの貫がそれぞれ4本ずつ必要です。一本一本切断しますと、どうしても微妙に違う長さになりますから、10mmほど長めに用意した4本をまとめて切断しますと、たとえ163mmとか164mmになったとしても、4本が同じ長さになりますから、大勢に問題はありません。そろえる時は、差し金を当てて、4本がきっちり直角に並べることがポイントです。脚も同じようにして、長さをそろえます。 組み立ては、平面がきちんと出ている板の上で行います。
材を図面通りにおいて、貫の下には厚さ10mmほどの木切れを置いて底上げした状態で、2本の脚にクランプをかけて貫をはさみ、部材が動かないようにしてから、木づちなどで軽くたたいて貫の位置の微調整をします。そして、固く締め付けてから、下穴をあけ、コーススレッドで接合します。ポケットホール冶具を使う場合はあらかじめ、貫に1か所につき穴を2つあけておきます。 スツール②座面は2枚の1×6材を直接上から打ち付けます。隠しくぎにすると、目立ちません。ポケットホール冶具で接合する方法もあります。
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