「 Fixtures and Chucks for Woodturning Clarence Green 」(2011) を書いたClarence Green 氏こと、ドク・グリーン(グリーン博士)のホームページにスクレーパーについての詳しい説明がありました。パート3の紹介です。今回は、ネガティブレイクスクレーパーとベベル角度35°のスキューのようなスクレーパーの効用についてです。
ネガティブレイクスクレーパーとは、二つのベベルを持つスクレーパーである。そのかたちについては一般的なコンセサスはないが、効用は明らかで、クリーンカットができる点にある。木が硬ければ硬いほど、その効果はより発揮される。
ドク氏が推奨するベベル角度76°のスクレーパーのトップ面に15°のレイク角度を加えると、二つのベベルは91°で交わる。ベベル角度90°以上から、カエリが形成されなくなる。カエリがないと、硬い木に対してひっかりが無くなるので、ネガティブレイクスクレーパーは有効である。
次に35°のスクレーパーについての解説。
ここ数年スキューのようなスクレーパーの話しを聞いていたが、スキューが壊れるのではないかと思って、試して見なかった。好奇心が勝って、試しにラウンドスクレーパーの上面を削って角度35°のスクレーパーを作って、試用したところ、すこぶる使い勝手がよく、キャッチも起きることはなかった。
私なりにこのスクレーパーのメカニズムを考えて、仮説を立てた。このスクレーパーは、木を切っている、削っているのではない。ただし、切っている言えるのは35°以下の場合で、これより角度が大きくなると、その働きは別物と言える。
ドク氏は、この後35°のスクレーパーの使い方を様々に紹介されています。それはドク氏のHPを御覧ください。
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