ベンチ
ラテン語で婦人用の小さな椅子を意味するカテドラ(cathedra)は、ギリシャ語のカタ(kata 下へ)+ヘドラ(hedra 椅子)=カテドラ(kathegra)に由来し、これがのち にフランス語を経由して、英語のチェア(chair)になりました。
また、カテドラという言葉は、 古代カトリック教会では「司教の椅子」を指すようになり、「司教の椅子の教会」(エク レーシア カテドラーリス ecclesia cathedralis)という言い方がされるようになりまし た。これが英語ではカテドラルチャーチ(cathedral church)と訳され、さらにチャー チが省略され、カテドラルだけで「司教の教会」を意味するようになりました。日本語では大寺院、大本山と訳されています。小さな婦人用の椅子は、司教の大きな椅子にな り、ついには大寺院となったのです。
ベンチはバンク(bank=自然にできた川の土手)と区別して、人が作った土手のような土盛りをベンチと呼んだそうです。
スツールは、「立つ」を意味するインド・ヨーロッパ祖語*sta を語源とし、高い椅子、王座を意味することばでしたが、チェアということばが英語に入ってきて、背のない椅子を指すようになり、はては排便、排尿のための小さな椅子の意味になりました。
ベンチ①は、幕板を 4 本の脚に接合し、座面を長くした構造になっています。あるい は、テーブルを低くし、幅を狭くした 構造というべきでしょうか。
脚は2×2材、幕板は1×4 材、座面は3枚の 1 ×4材、または2枚の 1×6材のはぎ合わせたもの、あるいは集成材を使用します。
2×4材を座面に使うと、重くて頑丈なベンチになります。
ベンチの脚と幕板の接合には、木工ボンドと75mm のコーススレッドを使います。
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