サンドペーパーについての解説がありました。
サンドペーパーを作る素材は、「基材」と「接着剤」、「研磨材」。
同じ粒度(番手)のものを使っているのに性能差があると感じられるのは、主にこの接着剤の部分の違いだと、書かれていました。
謎が一つ解けました。
記事全文を引用しました。
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サンドペーパー、研磨紙、研磨布を製造販売するメーカーの一覧
2014年12月8日リンク更新
紙や布などの表面に研磨材を接着した研磨布紙やサンドペーパーには、様々な製品があります。この製品は、紙や布などのベースとなる「基材」と「接着剤」、「研磨材」の3つから成り立っています。
多彩な用途のものが製造販売されている背景には、これらの組合せの数だけ製品の種類があるからとも言えます。
例えば、研磨材にしても、人造研磨材(溶融アルミナ、炭化ケイ素など人工的に作られたもの)か天然研磨材(ガーネットやエメリー等自然から産出されるものを利用)の別があり、それぞれで性質が異なるため、最も効果を発揮するシーンも異なります。加えて、これら研磨材を取り付ける「基材」にも紙と布が1種類ずつというわけではありません。大きな分類だけでも和紙・クラフト紙・ラテックス処理紙・処理布(綿布やポリエステルなどの合繊布がり、綾織り、平織り、朱子織などの別もあります)の4種類あり、それぞれについてまた種類があります。
さらに接着剤は通常、二層に分かれており、基材に直接ついているほうをメークコートもしくは下引きと呼びます。その上に研磨材をのせ、上から付けられるのがサイズコートもしくは上引き接着剤です。研磨紙や研磨布についている研磨材がボロボロとこぼれおちていかないのは、このように上下の接着剤に挟まれているからです。接着剤の材質も天然径と合成樹脂系のものがあります。
サンドペーパーや研磨布紙を購入して用いたとき、同じ粒度(番手)のものを使っているのに性能差があると感じられるのは、主にこの接着剤の部分の違いとされます。というのも、砥石と同様、研磨布紙メーカーでもこの接着剤にノウハウが凝縮されているからです。
岡田磨布工業
奈良県で研磨布、研磨紙を製造販売する。大正4年に地元でとれる金剛砂を用いた研磨紙メーカーとして創業をはじめる。基材の種類から、ペーパーやクロスのほか、ベルトやロールにも対応できる。
主な研磨製品:モーター印研磨紙(昭和初期からあるブランド)、レジン研磨紙、ラースティングペーパー、スーパーマジック、モーター印研磨布、ディアー印研磨布、ラースティングクロス、曲面研磨用ベルト、木工用研磨ベルト、木工用クロスベルト、ライニングロール、カラーライニング、マジックパット(FRP仕様)、ハンドマフロン(不織布研磨材))
主用途:金属部品のサビ取り、バリ取り、返り取り、非鉄金属、プラスチック、セラミック、軟質金属の研磨など。
三共理化学
フジスター(FUJI STAR)のブランドで知られる。埼玉県に本社を置く研磨布紙・サンドペーパー、砥石等の総合メーカー。工業用だけでなく、ホームセンター等で購入可能な家庭用・コンシューマー向けの研磨製品も扱う。金属軽研磨や塗膜やサビ、バリ除去で威力を発揮する。
主な研磨製品:耐水研磨紙、空研ぎ研磨紙、研磨布シート、フィニッシング、クロスシート、スリットロール、LW紙ロール/SW紙ロール、クロッグフリー(高密度のフィルム基材を用いた新しいタイプの研磨製品)、プリント基板研磨用、超精密研磨用(フィルム研磨材)、DIY用紙やすり、サンドペーパー、ディスク、研磨ベルト。
主用途:各種車両の塗膜研磨作業、金属塗装、木工塗装などでの塗膜研磨作業、時計ケース等の金属研磨作業、各種塗装業界における素地調整から塗膜研磨、木工・家具業界における素地調整から塗膜研磨、FRP研磨・金属研磨、各種研磨。
理研コランダム
地球印の理研マークで知られる研磨布紙、研磨材の総合メーカー。シート類としては、研磨布、耐水研磨紙、ウエットアンドドライ、ドライペーパー(空砥ぎ)、G洋紙、エメリー研磨紙、リコブライトハンドパットをラインナップに持つ。ベルトやロール、ホイール類としては、ペーパーベルト、レジンベルト、エンドレスベルト、不織布ベルト、コルクベルト、ロール、フラップホイール、軸付ミニフラップ、ディスク、不織布ホイール等がある。
また研磨紙、研磨布以外にも手持ち式の機械工具類として、サンダー各種(RICO TOOLのブランド)、オービタルサンダー、グラインダー、カーブサンダー、ローラーベルトサンダー、ダブルアクションサンダー、電動バリ取りサンダーを製造販売。
主な用途・対象ワーク:
金属、木材、ゴム、プラスチックス・セラミックスなど。素地および塗面の研磨、金属のサビ・汚れ落としや、木工生地磨きなどで使われる。工業用だけでなく、日曜大工用としても使える製品多数。また精密部品や機械、光学・医療など高精度を要求される研磨加工にも対応可。
コバックス
東京は板橋に本社を構える研磨布紙、研磨用品のメーカー。1930年に創業、営業所は全国にある。自動車補修用の研磨製品、バフがけ(コンパウンドがけ)用製品のラインナップが多い。
車の塗装やバンパーなどに使われる製品として、以下の豊富なラインナップがある。スーパーバフレックス(コンパウンド掛けの労力軽減、空砥ぎ、マジックタイプ)、トレカット(空研ぎによる画期的ごみ取り作業が可能)、スーパーアシレックススカイ(上塗り塗装前の研磨に使用)、ポマックス(空研ぎ研磨フィルム)、スーパーアシレックスオレンジ(空研ぎで旧塗膜の足付け研磨)、スーパーアシレックスレモン(カラーベースの塗装部:色決め部の足付け・仕上げ研磨用)、アシレックス(塗装部の足付け、ボカシ塗装部・クリヤーの足付け研磨用。水研ぎタイプ)、トレックス(研磨状態をみながらゴミ探し、ゴミ取りができる)、バフレックス(新車塗膜肌にあわせた肌調整可)等を紹介。
自動車・塗装補修用のほかには、木工用の研磨ベルト、シート、ロールや微細研磨粒子が特殊塗布された精密フィルム研磨材「ラピカ」がある。
奥田ペーパー
研磨紙、耐水研磨紙の製造・販売を行う。残念ながらホームページは持っていないが、葛城市商工会にて製品と会社概要の紹介が掲載されている。動車部品・電気製品の部品及び家具などの木工製品の研磨などの分野で使われている。
光陽社
研磨材の総合メーカーで、研磨布やバフがけ用の研磨材やホイールなどを多数扱う。一般向けの研磨布として、ポリマール(ツヤ出しワックスを含んだ研磨ツヤ出し布)、リネットクリーン、みがきクロス(真珠、ビーズ、CD、携帯電話の専用研磨製品)、ネイルハート(爪磨き用の研磨製品)、コンパウンド、ポリネット、金・銀・プラチナなどの貴金属用のサンクリーンなどがある。
戸田研磨工業
昭和20年創業の研磨布紙メーカー。「トダ」ブランドで、ディスクや研磨布を製造販売する。製品として、一般研磨用、木工用、板金用、ガラス用、自動車用、重研磨用のトダディスク、コンクリート面・鉄板面・ゴム等化学床面の仕上げ研磨や補修研磨で威力を発揮するトダフロアー、超極細繊維ポリエステル素材の糸を特殊織したトダフィット(自動車ボディーツヤ出し用、高級家具等の塗装表面高級磨き仕上げ、大理石・人造テラゾータイル等の表面仕上げ、自動車ボディーの板金塗装後の鏡面仕上げ、ステンレス・非鉄金属・樹脂塗料等の表面光沢だし仕上げ、ガラス・レンズ製品の表面仕上げ、貴金属類・銘石類の表面光沢だし仕上げ)等がある。
永塚工業
1941年に設立された研磨布、研磨紙、ブラシロールの製造販売を行うメーカー。王冠マークの意匠を持つ「クラウン」ブランドで知られる。シート、ロール、ナローベルト、ワイドベルト、ファイバーディスク、フラップホイール、バフコンパウンドを扱う。製品一覧として紹介されている、A-ERH、A-ERHE、A-ERSE、A-ERHT、A-EWS、A-EWSW、A-ERJ-FE、WA-ERJ、Z-ZRH-UZ、Z-ZRY-91、Z-ZRH-K、Z-ZRH-N、C-CRSEの各製品について接着剤、粒度、砥粒・コーティング・用途について掲載。
日本研紙
昭和7年に耐水ペーパーのメーカーとしてスタートした研磨紙、研磨布の総合メーカー。金属、木工、ガラス・石材・皮革、超硬合金など幅広いワークに対応な製品群をもつ。サイト内では研磨ベルト、研磨シート、タックペーパー、研磨ディスク、不織布研磨材、研磨ホイール、ファインダイヤ製品、ファインスーパーペレットが紹介されている。各製品紹介ページの上部にある研磨材の基礎についての技術記事はわかりやすく必見。
ノリタケコーテッドアブレーシブ
ノリタケカンパニーグループの企業で、研削研磨に使用される研磨布や研磨紙を中心に製造販売を行っている。ダイヤモンド研磨布紙として有名な「アルタ」のメーカー。鏡やガラスの水垢を落とすメンテナンス用のものでも知られる。研磨布紙の形状としてはシート状のほか、ベルト、ロール、ディスク、アストラ(砥粒が規則正しくパターンコーティングされたタイプ)、アルタック(ALTAC:砥層面が三次元構造をした研磨布)を扱う。
ダイヤモンド砥粒やCBNを研磨布や研磨紙にした超精密研磨用「アルタ」はベルト、シート、ディスク、ロールの形状のものがあり、石材からセラミックス、光ファイバー、磁気ヘッド、金属、宝石、特殊鋼、ビード、スケール、タイル、板ガラス、歯科技工等に利用されている。ほかに工業用としてはフラップホイール、ハイコンポジットロールを扱う。
クリーニング分野の製品も充実しており、ガラス・鏡のウロコ取り、水垢取りやフロアクリーニング用の研磨製品もラインナップとして持つ。ステンレス、トイレ、流し台などメンテナンスに必要な研磨製品や機材をパックにしたメンテナンスセットシリーズも紹介されている。
ベルスター研磨材工業
昭和43年創業の奈良県にある研磨布紙のメーカーで、研磨布シート(布ペーパー)、研磨布ロールから、洋紙研磨紙、レジンクロスベルト、ファイバージスク、不織布研磨材ベルテックス、ゴム砥石(ベルストーン)、不織布研磨材を主要製品とする。エンドレスベルト、ジルコニアベルトなど研磨ベルト関係も充実している。製品紹介ページには、各研磨紙ごとに研磨材、基材、接着剤、用途が表で見やすく掲載されている。
南研磨布紙製造所
フラップホイール、フラップベルトを製造販売する。不織布研磨材原反が入手できればフラップホイールのリサイクル(再生)ができる。
主な用途としては、プリント基板仕上げ、銅箔製造のドラム研磨、プリント基板の銅箔除去、精密部分、シャフト面粗度向上、ステンレス、アルミ、銅製品のヘアーライン仕上げ、刃物の柄のバフ前研磨、ステンレスのサテン仕上げ、微細バリ取り、木工製品の塗面研磨、メッキ後つや消し仕上げ、銅のアンティック仕上げ、研磨ベルト後目つぶし、鉄、銅、真鍮製品のサビ取り、プレス板のバリ取り、塗装鋼板の塗装除去、タービンブレードの目調整、硬木(鉄木、黒檀、紫檀)研磨、ステンレス、アルミ、銅製品の面粗度向上、一般メッキ前の研磨、伸銅製品の仕上げ等が記載されている。
3M(住友スリーエム)
1960年に3M社と住友電気工業等が合弁で設立。家庭用から工業用まで幅広い研磨製品を製造販売する。研磨材としては、補修用、プリント基板、試料研磨、自動車、鉄鋼、建築に分野が分けられて紹介されている。スコッチブライトやトライザクトなどのブランドで知られる。サンディングシステムも紹介されている。
スリーエフ技研
1971年創業の研磨材料メーカー。フラップホイールをはじめとする産業用研磨布ホイールを得意とする。特殊合金などの難削材用の研磨ホイール、高いGレシオを持つフラップホイールなど特徴ある製品をラインナップ。他に、研磨ベルトや布バフ、研磨材各種を取り扱う。
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